拾い恋(もの)は、偶然か?




「彼女の場合、少々荒っぽいですが、残念な女性の対処法については正解を導き出しています。舐められたら負け。女性の世界はひどく残忍で恐ろしいもの。彼女はきっと、それがどんな相手だとしても乗り越える力があると確信していますわ。」


その言葉に、なんだか泣きそうになった。残念な女性、というちょっとしたとげには目をつぶって。

自分が認めている人間に認められている。お互いを尊重し合い、リスペクトする。会社の社長さんで、容姿も美しく、知識も豊富。そんな完璧な彼女と対等にいられる幸運は、かけがいのないものだと思う。



明日香さんは、私という人間をしっかり見てくれている。


「私には無理です。怖くて打ちのめされて。すぐ人に頼ってしまう。まぁ、大体助けてもらえるので今のところ弊害はありませんが。」


……ちょっと自信過剰なところがあって、いわゆるお嬢様だけど。


不意に、明日香さんが目を伏せる。


「それに私、彼の良い妻にはなれません。」

「なにを。」



その言葉に、明日香さんをすがるような目で見る社長。これじゃまるで、社長が明日香さんに捨てられるみたいだ。




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