最初で最後のラブレターを君に。

「あれ?涼香ちゃん?」

二重で大きな目を
さらに大きく見開いてそういった彼。

彼が言った言葉が合図だったかのように
みんなざわめき始めた。

「え、涼香ってあの?もう来ないと思ってた。」
「ここ1年くらい来てなかったよね。」
「めっちゃ久しぶりに見た。」

みんな覚えていてくれた。

それだけでとても嬉しかった。
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