君と、世界が変わる瞬間に。








ー…



「ただいま」


いつも通り、静まりかえった家。


ーピロンー


そんな家の中で、私の携帯の音が鳴った。


「…瑠璃からメール…?」


《空!聞いてよ!今日の合コンで見つけちゃった!!》


なにを?と送り返すと、30秒もたたず返信がきた。


《好きな人!…かっこいい人がいてね!気遣いもできるし!》


瑠璃に好きな人…。みてみたい!


《明日詳しく話すけど、空には早くきいてほしかったんだぁ!》


これを打つ瑠璃の顔が想像出来て笑ってしまった。…私が夕凪君のことを好きになって瑠璃にメールしたときと同じ。

まぁ私の場合は明日話すからっていう呼び出しのメールなんだけどね。

でも、明日瑠璃の話聞くのすごく楽しみだなぁ~。

早く明日になってほしいのか、私は晩御飯を食べるのもお風呂に入るのもいつもよりも早くなっていた。

もちろん、寝る時間もいつもよりずっと早いけど、意外とすぐに眠りにつけた。






< 136 / 171 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop