ロボット・ファクトリー
ヨシダは、
最前列の一番高価なパソコンを、
起動する。



「これ見て。このサイト」



ロボット・ファクトリー



「なんの、サイト?これ」


少し迷って言う。

「正直、俺もよくわからない。えーっと…いつだったか、俺、寝てたら、急にメール来て。で、開いたら、このサイトのアドレスが貼ってあって…」


「あっ!?ヒロキのプロフィール載ってる!!!なんで?なんで?」


「…あ、そうか思い出した。その、君が鞄に付けてる、キーホルダーの男が、このサイトに載ってて…それで、何か知らないかなって思って、声かけて…えーっと、いつ気づいたのか、それも覚えてないんだけど」





そういえば、ヨシダって
新学年の自己紹介の時、クラスに居たかな?


覚えが、ないなあ…。



その日は、
ヒロキの情報教えてくれて、ありがとね。


これだけ言って、お互い帰宅した。




それから、
ヨシダがクラスに現れることは

なかった。
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