泣き跡に一輪の花Ⅱ~Victim or Notice~。


それから、俺達はバイクに二人乗りして、虹蘭のアジトへ向かった。

「潤、……ありがと」



バイクの後ろにいる空我が、小声で言ってくる。


「ん、楽しかったか?」



お前の5歳の記憶の時より楽しかったなら、俺はそれだけで十分だ。



「……あぁ、楽しかったよすんごい」



その言葉に、俺はかなり安心した。




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