優しい音を奏でて…優音side

結局、奏とは、年に数回、みんなと一緒に出かける位で、全然話もできないまま、高校を卒業した。

勉強を見てやる約束はしたが、奏から連絡が来る事は、なかった。

だけど、みんなで出かけた時には、必ず誰かが奏に恋人ができたかどうかの探りを入れるので、奏が誰とも付き合っていないらしい事が分かった。



ただ、奏の誕生日だけは、プレゼントを届けた。

1年の時はバッグ。
2年の時は腕時計。

もう子供じゃない…と少し背伸びしたプレゼント。

3年の時は、受験真っ只中だったけど、バイオリンのブローチを贈った。

4年間離れても、俺を忘れて欲しくなくて、俺の代わりに奏を守って欲しくて、バイオリンにした。



4年間、奏に悪い虫がつきませんように。


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