くまさんとうさぎさんの秘密

うさぎさんのおみみ

by 宇佐美 優那

朝起きたら、くまさんはいなかった。私は、帰宅途中で寝落ちしてしまったらしく、気がついたら朝で、ベッドの中だった。。

昨日は、はめをはずしすぎてしまった。
みやこさんと、リュウジさんは、相当飲んでたけど、あの後大丈夫だったんだろうか。。

くまさんの背中からは、柔軟剤とお日さまの香りがした。女の子扱いされると、、何か、しおらし気もちになる。。おんぶって、ちょっと恥ずかしい。彼の手が、私の足に直接触れてる。そこから、熱が広がるような気がして、頭がくらくらした。
頭の混乱を振り払うように、彼の背中にしがみついた。

あまりのプレッシャーに、お化粧したまま寝落ちしてしまった。昔から、緊張しすぎると、眠くなる。テストの時とかも。最悪だ。

机の上に、くまさんの書き置きがあった。

「もらっても、口にいれずに持ち帰れ。」
「男に期待させるな」

何か、昨日は、ごちゃごちゃ言ってたなあと、思う。。何かあったんだろうか??


くまさんは、すごい癖字だ。
何か、面白いので、机の前に貼ってみた。

「もらっても、口にいれずに持ち帰れ」
「男に期待させるな」

何か、訳は分からないけど、笑えてきた。
よく分からないけど、心配してくれているんだと思う。さて、ライブまでもう少し。バイトに練習にめちゃめちゃ充実している。




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