手のひらの天秤 ~究極の選択ゲーム~
私としても、
本当は志芳ちゃんに全部正直に話したかった。
今日までの死神ゲームの選択肢のこととか。
これから私は何を選んでいけばいいのかとか……。
だけど、それを話せばルール違反で処罰の対象になってしまう。
そうすれば、何が起こってしまうのか検討もつかなかった。
「どうなの? 希望。はっきり答えて」
「えっと……」
私は曖昧に返事をして後ずさりした。
すると、