手のひらの天秤 ~究極の選択ゲーム~

「あれ?」


ふと志芳ちゃんの席をみると、志芳ちゃんの机と椅子が不自然になくなっていた。


「どうしたの? 希望?」


「えっと、あそこにあった志芳ちゃんの席はどこにいったの?」


「えっ? 何言ってんの? あそこの席だったら入学した時から空いてたじゃん?」


「えっ!!」


愛子ちゃんは不思議そうに私に言った。
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