ひみつのナナくん

二度目のはじめまして




教室にはクラス発表を見終わった人達がだんだんと集まってきていて、黒板に貼られた座席表を見ては自分の席に着いているところだった。

前に来ていた人達にならって、いっちゃんと共に黒板の座席表を見に行く。


(ひとクラス…こんなに居るんだ…)

机は軽く35個。

クラス数自体の多さにもひっくり返るかと思ったのに、ひとクラスの人数も多くて、地元はとんだ過疎地域だったことを再確認した。


…私の席は窓から2列目、一番後ろ。

一番後ろの席なら目立たなくて済むし、なにより背が小さいのが役立って、授業中当たることも少ないからよかったと、ほっと胸を撫で下ろす。

いっちゃんの席は私の二つ前。

簡単に話しかけることは出来ないかもしれないけど、頼ってばかりなのはやめなきゃいけない。


「休み時間にいっぱい話そうね!」


いっちゃんが私の不安に気づくように背中を押す。

ニコッと笑ういっちゃんに、うん!と同じように笑って見せた。


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