君のぬくもりを忘れたい

隣の席の人

1–1とかかれた教室に入る。

席は–––––––––出席番号順か。

(うわ、あともう一個ずれれば窓側の席だったのに…)

残念になりながら、席に座る。

友達はいない。いらない。
喋るときは喋るけど。


–キーンコーンカーンコーン–


チャイムがなった。先生も前に立っている。

あれ…?隣の席の人は…?

私の窓側の席がいい願望を潰した人。

休みなの…「すいません!!!」
勢いよく開いたドアから、
高身長な男子が入り込んできた。

(あ、この人さっき、、女子に囲まれてた)

「入学早々遅刻かね…」
先生が呆れながら言う。

「ちょっと、クラスが見つけられなくて」

「どうして一階の入ってすぐの教室を見つけられないんだ」

クラスに笑い声が広がる。

その中で、「わーかっこいい❤︎」
「噂のイケメン君だ!」
などと女子の声が聞こえる。

もう噂とかあるんだ…

「上の名前は」先生が高身長の人に尋ねる。

「河野です」

–––––––こうの。…ていうことは…?


「あぁ。壷林の隣だな」
< 3 / 24 >

この作品をシェア

pagetop