羊と虎

「何か近くで待ってた感じがするよな」

鈴木なりについつい、気になって考えていた事を話す。

「でも、何で飲み会してるのが分かったかが気になる」

自分が急に飲み会を開く事にしたのだから前もって知る事は出来ない。

「そう!それな!俺も気になったんだよ、んで考えたんだけど、休憩所で俺ら話してた時、誰か聞いてただろ?」

「そんな事あったか・・・!それが取締役?」

昼休みが終わる直前に足音がした事を思い出した。

「か、どうかは分かんねぇけど、少なくとも繋がってるんじゃないかと思うね」

「確かに・・・気になってたから電話して来た・・・若しくは俺たちの動向を伺ってたのかも」
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