君が好きと言ってくれるなら、なんだっていい
「白崎さん……もしかして」



やり取りをそばで見ていた大ちゃんが、ベッドに駆け寄って浩ちゃんの腕を掴む。



「なんだよ、大輔」


「いや……」



あたしのことをちらっとみて、大ちゃんが言葉をつまらせる。



「大ちゃん……?」


「つーかさ、俺の彼女とか言う割には大輔と仲良くねぇ?」



あたしの言葉なんかお構いなしに、浩ちゃんが話題をかえる。



「俺と愛ちゃんは確かに付き合ってたよ。でも、白崎さんのことが好きだからって俺は振られんだよ」


「うわー、芸能人渡り歩いてるの、この子」



苦笑いをする浩ちゃん。



「白崎さん……そういう言い方は「だってそうだろ。つーか、それなら将来有望な大輔にした方がいいだろ、いや、しろよ」


「そんな……」



この前の言葉は嘘だったのだろうか。

思い出す努力をしてくれるって言っていた。
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