君が好きと言ってくれるなら、なんだっていい
「大ちゃんが元に戻ってる……」


「いや、あん時は頭に血がのぼってたから。ごめん、怖い思いさせて」



あたしを見て眉を下げる。



「いいの。大ちゃんの気持ちを弄んだのはあたしだから。あ、コーヒー準備してくるね!」



2人にそう言って、カウンターの中へと入る。



「大輔、来たんだ」


「うん。ちゃんと別れをしに来てくれたんだって」


「そっか。ほら、コーヒー3つ」



小杉くんがトレイにコーヒーカップを3つ載せる。



「え?2人しか来てないよ?」


「ちゃんと話してきなよ。3人で」


「……ありがとう」



小杉くんからトレイを受け取って、カウンターを出る。



「あれ?愛ちゃん、もう大丈夫なの?」


「うん。小杉くんが行けって」


「はは、アイツらしい」



苦笑いをして、あたしからコーヒーを受け取る。

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