金魚
あまりにも正確に私の心の中を読み取っていく彼女に私は驚きを隠せなかった。しかも、よくこの水族館のこの金魚の水槽に来ていた事まで。

「いい?驚かないで聞いて」
「…」
「この後水族館を出て少しすると、貴方はある男の人に会うの。その人は本当に純粋な心を持っていて優しい」

何言ってるんだろうこの人

「その人はあなたを助けてくれる。でも気をつけて?近いうちにもう1人男の人と出会うんだけど、その人は危険よ」
「それって…あれ?」

前を向くとその女性は居なかった。
なんだったんだろう、しかもここを出たら男の人に会う?その人は私を助けてくれる優しい人だって。
まぁどうせからかわれただけなんだろうなって思った。

「もうそろそろ出ないと」
< 4 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop