Sweets♡Days
「お前だって、総一郎さんに憧れて、総一郎さんが大切にしてきたものを守りたくて、総一郎さんを超えたくて、この職についたんだろ?」
「なんで、そんなこと桐島が知って…」
「パリで会った時に総一郎さんが嬉しそうに話してた。娘が自分のあとを追ってパティシエなってくれたんだって」
お父さん、桐島にそんなこと言ってたんだ。
「確かにお父さんは憧れで、お店だって守りたい。だけど、まだまだ未熟なあたしが本当に店長なんてできるのかなって不安で…」
今日こんなに早く目が覚めたのも、楽しみな気持ちよりも不安でいっぱいで眠れなかったからだ。
こんな弱音はいたら、きっとまた桐島にバカにされるんだろうな。
だけど、不安で仕方ないんだ。
お父さんの大切なお店をあたしがつぶしてしまわないかって…。