社内恋愛狂想曲
帰り際、車に乗ってシートベルトをしめようとしたとき、潤さんが私に細長い箱を差し出した。

いつの間に用意したのか、箱の中にはダイヤのネックレスが入っていた。

潤さんはネックレスを手に取り、私の首につけて唇にそっとキスをした。

前のデートの帰り道で公園に寄ったとき、好きだと言ってキスしてそのまま奪ってしまおうかと思ったけれど、そのタイミングで仕事の電話がかかってきて我に返り思いとどまったそうだ。

夫婦になってやっとデートの終わりのキスができたと、潤さんは照れくさそうに笑った。


もしあのとき潤さんにキスをされていたとしても、私はきっといやな気持ちにはならなかったと思う。

キスが未遂に終わったにもかかわらず、私はあの日から甘くて優しい潤さんに惹かれ、ずっとドキドキさせられて、気がつけば潤さんを想うだけで胸がしめつけられるほどの深い恋に落ちていたのだから。


─END─

< 1,001 / 1,001 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:693

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~

総文字数/367,465

恋愛(ラブコメ)732ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
コミカライズ 『インスタントマリッジ~3か月で結婚する方法~』 めちゃコミックさんにて配信中。 よろしくお願いします! 『三度の飯より好き』などと ケチなことは言わず 漫画やゲームが 『死ぬほど好き』な夏目モモは、 過去に付き合い始めたばかりの男に 押し倒され恐怖を感じたトラウマから、 27歳にして 清らかなお一人様街道を驀進中。 幼馴染みの鬼ゲーマー尚史や 同じく幼馴染みで 行きつけのバーのマスターのキヨ、 そしてバーに集まる いつものゲーム仲間に囲まれていれば幸せ。 恋愛なんて面倒なことは 三次元でしなくても 漫画やゲームの中だけでじゅうぶん! そう思っていたのに 大病と認知症を患い余命いくばくもない 光子おばあちゃんを喜ばせるために チョッパヤで結婚することに決めました。 だけど一番の問題は 隠れヲタクの地味な私なんぞと 今すぐにでも結婚してくれる 相手がいないこと。 それでもやると決めたからには 何がなんでもやり通す! 即席でもなんでもいいから 大好きな光子おばあちゃんのために 誰か私と結婚してください!
パドックで会いましょう

総文字数/63,832

恋愛(キケン・ダーク)103ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
競馬場で出会った 僕と、ねえさんと、おじさん。 どこに住み、何の仕事をしているのか、 歳も、名前さえも知らない。 日曜日 僕はねえさんに会うために 競馬場に足を運ぶ。 今日もあなたが 笑ってそこにいてくれますように。
傷痕~想い出に変わるまで~

総文字数/155,147

恋愛(オフィスラブ)244ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
あの人との未来を手放したのはもうずっと前。 私たちは確かに愛し合っていたはずなのに いつの頃からか 視線の先にあるものが違い始めた。 だからさよなら。 私の愛した人。 今もまだ私は あなたと過ごした幸せだった日々と あなたを傷付け裏切られた日の 悲しみの狭間でさまよっている。 篠宮 瑞希(シノミヤ ミズキ)は 32歳バツイチ独身。 勝山 光(カツヤマ ヒカル)との 5年間の結婚生活に終止符を打って5年。 同じくバツイチ独身の同期 門倉 凌平(カドクラ リョウヘイ)32歳。 3年間の結婚生活に終止符を打って3年。 なぜ離婚したのか。 あの時どうすれば離婚を回避できたのか。 禊(ミソギ)と称して 後悔と反省を繰り返す二人に 本当の幸せは訪れるのか? ~その傷痕が癒える頃には すべてが想い出に変わっているだろう~

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop