社内恋愛狂想曲
「志織は俺にこうされるの、好き?」

「うん……好き……」

恥ずかしいけれど正直に答えると、潤さんは嬉しそうに笑って唇にキスをする。

「めちゃくちゃかわいい……。じゃあ一緒にもっと気持ちよくなろ」

潤さんはゆっくりと私の中に入り込み、体の奥の深いところを突き上げた。

「志織、愛してる。ずっと一緒にいような」

潤さんの甘い囁きに、私は肩を震わせ甘い声をあげながらうなずいた。

制御を失った私たちは素肌と体温を重ね、愛の言葉を囁きながら、互いの体の自分とは異なるところを探り、ただひたすら求め合った。

すべてが終わると、潤さんは私を抱きしめたまま優しくキスをして、ばつが悪そうな顔で私の額に額をくっつけた。

「自制しろってあんなに言われてたのにな」

「言われてたけど……潤さんは最初から自制する気なんてなかったでしょ?」

「うん、まぁ……まったくなかったわけじゃないけど、我慢できる気がしなかった」

二人して苦笑いを浮かべながら、もう一度抱きしめ合ってキスをした。

「あー……しばらくは二人でって言ったけど、もしかしたら1年後には3人家族になってるかも……」

「それはそれでいいかもね。潤さんも早く子どもが欲しいんでしょ?」

「そうだな。でも俺は志織がずっとそばにいて俺を好きでいてくれたら、それだけで幸せだよ」

「うん、私も」

お互いの熱で満たされた体を抱きしめ合って、甘い言葉を囁きながら、何度も何度もキスをした。

二人きりで過ごした独身生活最後の日曜日は、とびきり甘くて幸せな一日だった。


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