秘める二人の、叶わぬ恋の進め方。

───なんて。
少しでも馬鹿な想像をした自分を
ひっぱたきたくなった。


「クリスマス、
九条さんと過ごされたらどうですか?」

思わずそんな言葉が漏れた。

私ったら何余計な事言ってるのよ‥。
そう内心で頭を抱えた時だった。


「いや‥。もう九条には相手いるから」


最上さんが放った一言に、目を見開いた。

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