あなたで溢れる
2
「で。もらってきたと」

右手にパスタ、左手に○○スーパー"家族の日"という紙を持って、修也(シュウヤ)が言った。

「ん。今更かきたいわけでもなかったんだけど…余ってて…副園長があげるっていうから」

私は言い訳をしながら、遅い夕飯を口にする。

クククッと修は笑っている。

「子猫ちゃん」

呼んでみた。

「なに急に?」

「って、マユ先生が修の事を言ってた」

片眉を上げた修は、

「やめれ〜」

と嫌がっていた。

「つうか。誰だっけ?マユ先生って」

「胸までカール」

「あ〜、ケバい人ね」

「っちょ‼︎」

なんとも失礼な事を言ってのけた。

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