雪のなかに猫
6話





あれからたくさんの月日は流れた。白くハラハラとまう雪はもうとっくに溶け、今はとても暑い夏の季節になった。




データーのことはきにしないようにした。その方が、嫌な事を思い出さなくて住むから。それに、妹も今はまだ大人しい。




そして、変わったことといえば……綾ちゃんが頻繁に遊びに来てくれるし、誠さん同伴で綾ちゃんのお家にも遊びに行ってそうめん流しをした。





今日も綾ちゃん、私、誠さん、奏さんで、奏さん家が持ってると言う室内プールに遊びに来た。




もうね。誠さんや綾ちゃん兄妹ズや奏さんの金銭感覚が……恐ろしいことがわかるよ。




なんて思いながらも今日突然プールにいく。なんて言われたため水着なんてない。それを綾ちゃんに言うと綾ちゃんは大丈夫!っと言って私の手を引き更衣室に……





そしたら、なんとまぁ……更衣室のある部分にいろんなサイズのいろんな水着がハンガーに掛けられズッラーと並んでいた。




「奏さん家のプールは温水プールにもしたりできるんだよ!冬は温水にしてプールでパーティーなんて当たり前なんだ!今年は色々とあって二、三回だったけど……毎年、何十回とパーティーが開かれてるんだよ!」





夏もやってるけどね!なんて、綾ちゃんの言葉にクラっと来たのはおかしくない。





「それにしてもこの……遥ちゃんにはこれが似合うと思うなー」




「ぬ、布ない……」



「え、ダメかなー。誠さんにはいいと……あ、でも、ダメか、二人っきりじゃないしね、誠さんもほかの男性に見せたくないよね……なら、遥ちゃんの水着は……ワンピースタイプがいいかな?」





なんて言いながらも手に取ったのはドレス風の水着だった。




「…………」



「遥ちゃんは雪みたいに真っ白な肌してるし……赤もよかったんだけど……黒は無敵な色だから……黒にしよっか!」




自分の事のように嬉々として水着を選ぶ綾ちゃん……そんな綾ちゃんを見て私は何も言えなくてされるまま、着せられるままに着せ替え人形になっていた。





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