未来を見るなら、君と一緒に
もう一度、理学療法士として働きだして、気がつけば3ヶ月が経っていた。

つまり、陽くんとこうして過ごすようになってからもそれどけの月日が経っているということ。



「潤、ちゃんと食べれるようになったな」


「む?それは太ったってこと?」


「バカ、そんなこと言ってないだろ」



頭をぽんっと叩かれる。



「太ったとしたら、陽くんのせい」


「お?」


「美味しいご飯を作ってくれてるから」



たしかに、働き始めたときから太ったとは思う。



「前がガリガリだったから今の方がいい」


「あ、太ったって言ったな?」


「だから、なんでそうなんだよ」



この時間が大事だった。
陽くんとは、こうして笑いあってずっと過ごしてきた。
この空間があたしの拠り所だった。

陽くん相手だと、ちゃんと笑えてるって自分でもわかる。
陽くんなら信頼出来る。

でも、まだ踏み込む勇気はなかった。

陽くんは、あの時、あたしへの想いを話してくれた。
あたしは、それに応えるだけの資格があるのか。
陽くんに応えても大丈夫なのか。

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