暴走族の姫 Ⅱ
蘭side






蘭「悠!?」
















今までかろうじて歩けていた悠の足がいきなり、力を失った。
















それは、足だけでなく悠も目を固くつむり手も力なく胴体から垂れ下がっていた。















月冴「寝かせといてやれ。


寝室はその右の扉だ。


俺はいまから知り合いに連絡して点滴持ってきもらうから…。


その後で何があったか話してもらうからな。」
















月冴は、その後リビングに行って俺は腕のなかで死んだように眠る悠を















寝室のキングサイズの無駄にでかいベッドに寝かせた。
















蘭「悠…。俺は絶対、悠を離さないよ…。」
















悠の顔を見ていうと、少し表情が和らいだような気がした…。















ガチャ












月冴「蘭…。悠は?」















兄の顔をした、月冴が顔を覗かせていた。
















蘭「ベッドに下ろしてもなんの反応もなかったよ。」















月冴「そっか。よくここまで頑張って来たな。」
















月冴は静かに優しくまるで壊れ物を扱うかのように悠の頭を撫でた…。
















悠「ん…おに、い、ちゃん?」
















悠が目を開けた…。が、月冴の顔を見ると少し安心したようですぐにまた眠ってしまった。
















月冴「大方、見当はついているが、なんでこんなことになってるか訳を話せ。」
















それから、月冴は多分、悠に進藤唯が父親であることがバレたのは、
















あの、地獄のような施設に常勤していた闇医者の静だと言った。
















月冴「静は表向きの名前じゃねぇ。本名は皇 清羽(せいう)で中国人だ。」















静羽は、中国の貧民階級の人間で子供の頃は相当な苦労していたのだと言う。
















月冴「自分が辛い思いをしていてそれが普通だと認識していてもそれが、人を傷つけていい理由にはならねぇ…。」















静羽は今、国際指名手配犯になっているそうで、最初の顔からでは検討もつかない程、整形を繰り返しているそうだ。

















月冴「例え、誰にも自分を認識してもらえなくとも、1ヶ月に一回は顔を別人になるように顔を整形しているって言う噂もあるくらいだ。」








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