冷酷な王さまは愛し方を知らない
「関係あってもなくても、俺は興味ない」
「え」
私が堪えに困っているとコハクくんはそう言った。
「あるなら気を付けた方がいい。王さまを暗殺しようとする動き、ある」
「…え!?」
「驚くことじゃない。王さまを暗殺する動きは、どこにでもある。自分の息のかかった人間を後釜に置いて、国政を自分の好きにしようとしてるやつは、どこにでもいる」
「…そ、そんな」
ルナさん親子以外にも、そんな事を企んでいる人間がいるってこと…?
ルナさんたちを捕まえて、それで無事安心ってわけじゃないんだ。
でも、当然だ。
王というのはそれほど大きい存在で。
誰もが羨む立場。
王さまには王さまの苦悩があったとしても。
そんなことは、他の人から見れば、それ以上の地位や名誉が手に入る特別な存在。
それを狙うものは、少なくないんだろう。
「もしかして、依頼されてるの?」
「…そういうやつらは、自分たちが抱えてる者を使う。それでも、いつでも斬り捨てられる者だけど」
「じゃあ…」
「俺みたいに、いろんな依頼人を渡り歩いてるやつは使わない」