うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
「いいよ、どこ行こうか」

引き出しから財布を取り出して立ち上がると、堀内さんは大喜び。

「わー嬉しいです! 私、この間オシャレなカフェを発見しちゃったんですよー。そこに日葵先輩と一緒に行きたくて」

「じゃあそこに行こうか」

「はい、是非!」

天真爛漫な堀内さんに笑みを零しながら、ふたりでオフィスを後にした。



堀内さんに案内されて着いた先は、言っていた通りレンガ調のオシャレな外観で一際目を引くカフェ。

店内のインテリアも秀逸で、ランチプレートを注文した後、ついキョロキョロと店内を見回してしまう。

「日葵先輩、聞いてください」

「あ、どうしたの?」

視線を彼女に向けると、堀内さんは身を乗り出し頬に手を当てて報告してきた。

「実は私、彼氏ができたんです」

「そっか、おめでとう」

「ありがとうございます」
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