先生を堕ろさせる会
その日光留は、とてもじゃないけど集中して授業を受けることが出来なかった。

グループは毎回の休み時間、ヒソヒソ話をしては、不気味な笑みを浮かべている。

それはおそらく、小村にイタズラか何かをしようと企んでいるのだろう。




光留の悪い予感は的中した。

そのグループの1人が、先生の机の椅子のネジを緩めたのだ。

椅子をガタガタと揺すって、満足そうな表情を浮かべる。

授業の板書を写している間、小村はその椅子に腰掛けた。

幸い、多少ガタついただけで、転倒することもなかったので、大事に至ることはなく、光留は胸を撫で下ろした。
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