お嬢様、今夜も溺愛いたします。
それに……
胸の前の腕に視線を落として、またドキッとする。
さっきから、心臓がバカみたいにうるさい。
だって黒木さん、とんでもないくらいカッコよすぎるんだもん。
今はもちろん執事服じゃなくて、普通の私服なんだけど……
白Tに、黒のダメージジーンズ。
サラリと着ている薄手のカーディガン。
加えて、腕につけたシルバーの腕時計。
すごくシンプルな格好だけど、それがよりクールな雰囲気を際立たせていて。
振り向いて姿を見た瞬間、思わずドキッとせずにはいられなかった。
それにさっきの。
“ 美都 ”って………
初めて名前、呼び捨てにされたんですけど!?
この間私が意識失う寸前にも呼ばれた気がするけど、意識がちゃんとある今回とは話が別。
いつも敬語で「お嬢様」って呼ばれるから、新鮮極まりない。
自分の執事がこんなにカッコイイ人だということを改めて実感して、めちゃくちゃドキマギしてしまう。