片思い終着駅
やっぱり落ち着く空間。
カフェみたいな雰囲気。
現にいただいている紅茶もとても美味しい。
「あっ、そういえばこの間教えたあの人気コスメ、買えた?」
パラパラっと雑誌を開きながらわたしに聞いてきた。
「無事に買えました!ラスト1こだったんです!それで、その時に、つばさく…」
と言いかけてやめた。
本人がいないところで、そっくりさんを見て、寂しさを紛らわさせていただなんて恥ずかしくて言えない。
首を傾げるつばさくん。
何かを察した牧田さん。
「もしかして…」
牧田さんは、持っていた雑誌をパラパラとめくる。
「これのことかしら?」
そのページは、つばさくんそっくりさんで名前も同じモデルさんの、つばさくんが写っていた。
わたしがドラッグストアと大きな広告スクリーンで見た、コスメのCMだった。
その瞬間、つばさくんの表情がガラリと変わった。
「そうです、この広告。初めて見たのですが、つばさくんにこんなにもそっくりな方がいるんだなぁって思って。それで、女の人に騒がれてるんだなぁって。」
「…つばさ、もう伝えた方がいいわよ。」
牧田さんが、つばさくんの目を見て話した。
つばさくんが重い口を開いた。