蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ
「それよりも、2人の関係を知りたい」


翔平は険しい表情の柚木さんを正面から見返してそう言った。


翔平の場合は見つめている、といった方が正しいけれど。


「私たちのことなんてどうでもいい」


「重要なことだ」


翔平も引く気がないようで、すぐに言い返している。


ここへ来る間に柚木さんが先頭に立って歩いていたため、僕らの関係は完全に誤解されてしまっていた。


「アツコ、君は学校へ来ずにずっとここにいたのか?」


まるで学校の先生や両親がするような質問を柚木さんへ投げかける。


「そうだよ。悪い?」


柚木さんは思うように話しが進まずにイライラしている様子だ。
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