プロポーズは突然に。




どうしたもんかと頭を巡らせ、スマートフォンを取り出し、わざとらしくLINEの画面なんか開いたりして、恰も芽衣子と連絡取り合ってる風に取り繕ってみる。




「…日下さん、待ち合わせ場所変更です。裏通りのカフェになりました」

「そうですか。かしこまりました」




…あそこなら人通りも少ないし、駅までも歩いてすぐだし。


親友の芽衣子に、何の説明もしないまま知られてしまうのはどうしても嫌なんだ。


それなのに、




「日下、変更はなし。そのまま駅前行って」

「え?あの…、」

「いいから駅前」

「…かしこまりました」



この人は、言いつけに従順なのか何なのか…

私の思うようにはさせてくれないらしい。



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