プロポーズは突然に。



芽衣子にどう説明しよう、とか、ボディーガードって終始ベッタリくっつかれるのだろうか、とか。

そんなことばかり考えてしまって久しぶりのショッピングに浮かれていたさっきまでの気持ちはどこかに消えていた。


静かにため息を溢す私を見て、律くんはクスクスと笑う。




「大丈夫。お友達には気付かれないように配慮してお守りするから」

「…お守り、必要ないから」

「んー、でもさ、もしおねーさんがナンパとかされたらさ?兄が殺人犯になっちゃうかもしれないでしょ?そしたら赤羽家の名が穢れちゃうし」

「…大袈裟。それと、おねーさんはやめて」





前会ったときに年齢を聞いてみたら、律くんはやっぱり私と同い年で。


だから律くんに“おねーさん”呼ばわりされるのは違和感でしかない。





「えー…名前呼びしたら兄に滅ぼされそうだからやめとく」

「…だから大袈裟」

「やー、そうでもないよ?あの人、おねーさんのことになると人が変わっちゃうからさ」



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