プロポーズは突然に。

戸惑い







スキンシップは嫌いだ。


ラブラブ、ベタベタ、イチャイチャ…

そんなワード聞いただけで寒気がするほど未知な存在。



今まで付き合ってきた人達ともある程度の距離感を保ってきた。



ズカズカ心に入り込もうとしてくる人がいようものならその時点で関係は即終了。



そうやって面倒な恋愛は終わらせてきたのに…

何故だか彼を振り払うことができなかった。



微かに香るこの匂いの所為かもしれない。


思考回路が停止するほど心地よく香るシトラスの匂い…




そんなことを考えてる間にも、腕の力はどんどん強くなっていく。

おまえを逃がしはしない、とまるで無言の圧力をかけるように。


これにはさすがに思考回路も再起動したらしい。





「…、っ、…離してっ…」

「…ずっとおまえだけを想っててやっと手に入れたんだ。簡単には離さない」




彼の言葉の意味を理解しようと試みる。


彼は結婚なんてしたくないと言っていて、割り切った関係を望んでいたはず。

それなのに婚姻届を書いた途端、どうしてこんなに一変したのだろうか。



それにずっと想ってたって……

私達は少し前に知り合ったばかりのはずなのに。


どういうこと…?



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