雪と一緒に行かないで
雪降る町の小さな哀しい話

シエル 『 今日も雪…こんなの無くなればいいのに…』

僕が雪を嫌いになってもう何年経つだろう…好きだったものを嫌いになる事は初めてで…おかしい…雪が彼女を…僕の大切な人を連れていかなければ…嫌いにならなかったのに…

ソレイユ 『見て…シエル!今日もこんなに雪が積もってる!』
シエル 『 そんなに走ったら転けるよ 』
ソレイユ 『大丈夫よシエルが守ってくれるでしょう?』
シエル 『まったく…しょーがないな。』

【あの声が無くなったのはいつ?
あの笑顔が無くなったのはいつ?】

ソレイユ 『ねぇ…シエル』
シエル 『なに?ソレイユ』
ソレイユ 『私が行っていいように』
シエル 『 ?』
ソレイユ 『これから歌う曲は
悲しい歌にはしたくないよ…』
シエル 『ソレイユ…?』
ソレイユ 『私が生きた証をここに残したいの…!ワガママだけど聞いてくれる?』
シエル 『うん。そうだね。』

【あの時の僕は気づいてあげられなかったんだ…あの時ソレイユはもう分かっていたんだよね。気づいてあげられなくてごめんね…】
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