ダブル~私が選ぶのはどっち~
15
慎と私は土日をゆっくり過ごした。

やっぱりその間、慎は私を抱かなかった。

「これからはお互いに行き来をする事になるだろうから、今はこれで良い。」

慎はそう言って二晩とも私を抱きしめて眠った。

セックスをしない慎にイライラしなかったのは初めてかもしれない。

でも慎と目が合う度にキスをされた。

それは唇だったり、顔だったり…、いわゆる場所は選ばなかった。

「プライベートの琴乃さんと居るだけですごく幸せだ。」

慎はそう言って帰って行った。

慎が居なくなって前の状態に戻っただけなのに、私は妙に寂しかった。

明日からまた出勤なのに、ベッドに一人入るとなぜか落ち着かない。

何かが足りない。

こんな状態になるとは思わなかった。

私はあまりその晩は眠れなかった。

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