しょーとしょーと

小学生の頃、桜の母親と健一の父親が再婚をして、健一と兄妹になった。


歳の離れた素敵なお兄さんへの憧れが恋に変わったのはいつだったのだろう。


今は中学2年生の桜と、大学生3年生の健一。


一足先に大人になった健一にとって、桜は子供だろう。


おでこに手を当てたり、気軽に接触できるってことは、

私のことを完全に子供扱いしてるってことよねえ。


桜はもう一度、はあああとため息をついた。


異性として意識していたら、きっと触ったりできないはずだ。


「どうしたんだ。ため息なんてついて」


考え事をしている間に健一が戻ってきたようだ。


横に健一が立っていて、私を見下ろしている。

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