season

「夏海さあ、自分が何してるかわかってんの?」



大貴の声が怒ってる。



その怒りは、ますます勢いを増してきた。




「何回同じ過ち繰り返すんだよ。何でまた教師なんだよ!?」




「………めて…」





声が…出ない。



そんな私にはお構いなく、大貴は怒りをあらわにする。




「大体なあ、その教師も教師だ。なんでお前はそうやって、いい加減な男ばっか選ぶんだよ!」




そう、春馬くんのことを悪く言われた瞬間…



さっきまでの恐怖が嘘のように、声が出た。




「………やめて!!」




「な…つみ…」





私の、心からの叫びだった。


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