Sweet moments ~甘いひと時~
これはデートのお誘いというわけではなさそうだ。
少し深刻そうな顔を見せた彼に駆け寄る。
「では行く所の場所は教えてもらえますか?、、、もしくは理由を教えられないのは何故ですすか?」
暫く黙りこんだ彼が小さく呟く。
「理由を言えば、きっと舞華さんが構えてしまうからです。場所は、、とあるホテルです。」
「それは彰さんの助けになりますか、、?」
『勿論です。私は舞華さんに側に居て欲しいのです。貴方以外に務まる人間はいません。』
彼にじっと見つめられ、一体どこのホテルに何しに行くかも分からないが彼の役に立つならと ゆっくり頷いた。
「分かりました。私で良ければご一緒させて下さい。店が終わったら連絡します。」
笑顔でそう伝えると彼の手が伸びてきて、キツく抱きしめられた。