Sweet moments ~甘いひと時~
そんな彼の優しさが嬉しかった。
ただ、その代わりなのか、、反動なのかそれまでただ抱きしめて眠っていた彼がほぼ毎日求めて来るようになった。
CLUB natureに入店した日の夜は、特に激しく求められた。
指名を受け他の席に移動している間中、彼からの視線を感じボディタッチの多いお客様の席から指名をもらった日なんかには意識が飛ぶほど身体を揺さぶられた。
それはまるで嫉妬しているように見えて、怖いくらいの束縛に愛すら感じてしまう私は相当重症だ。
親にもこんなに愛されたことのない私は、その大き過ぎる想いを受け止める術がなかった。
せめて私が彼に釣り合う人間だったのなら、彼の隣を堂々と歩けたなら彼との幸せな未来が待っていたのかもしれない。