Sweet moments ~甘いひと時~
こういう時に、経験豊富な男なら彼女に逃げられず済んだのだろうか。
着替えてくると彼女が逃げ去っていったドアを見つめる。
「さぁ、後は本人達の問題じゃ。邪魔者は退散しようかのぅ。」
そういって間宮さんが立ち上がり会計をし始めた。
時計を見るとCLUB nectarの営業時間が残り僅かとなっていて仕方なく自分も立ち上がった。
そして間宮さんの乗せたタクシーを見送り、店の外の壁に体をもたれ掛け彼女が出てきてくれるのを待つのだった。