バイバイ☆ダーリン 恋心編  番外編完結しました
メディアの効果もあってか、昼の部の客の入りはまあまあで、日本人6割、アメリカ人3割、その他アジア系や中米系が残りの1割の比率。

やはり、日本人がこの日を待っていてくれたようで、理人達店側のスタッフも感無量で、日本から渡米している理人の母などは、涙ぐむ場面もあった。

彼女の心の内は分からないが、なかなか手を焼いた次男坊が、外国の1号店をオープンに漕ぎつけるまでに成長したのかと、思いを巡らせていたのであろうと想像はつく。

店の方だが、オープン初日としては、上々の滑り出しと言ったところか。

料金設定を日本より幾分低めにしたのも、功を奏したのだろうが、多くの日本人客が美味しかったと笑顔で帰って行くのを見るにつけ、オープンさせて良かった、そして、開店準備の煩雑さや心労など、もうどうでも良いと思える程、理人にとっては嬉しいことであった。


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余談です…本編ではありませんので、お読みにならなくても大丈夫です。






※私事ですが、以前夫の仕事の関係で、アメリカに数年間と言う短い期間でしたが、滞在したことがありまして、田舎暮らしだった私達家族にとって、シカゴのような都会に行った時だけ、日本食レストランで好きなものを注文できる夢のような時間を過ごしていたことを思い出しました(涙)。

寿司、鰻、冷やし中華、うどん、日本風のケーキやパン…食べたいと何度思ったことか!

日本に帰国して初めて行ったのが、何故か地元で有名なうどん屋でした。

あちらでは、日系大型スーパーに日本食が食べられるフードコートがあって、ころうどんや天ぷらうどんを食べていましたが、やはり地元のそれは小さな頃から慣れ親しんだうどん屋さんのお出汁のお味。

嬉しかったですよ、帰国出来て。

私味噌煮込みも好きなのですが、どうしてか、その時は関西風?の鰹と昆布のお出汁のものが食べたかったのです。

日本は素晴らしいところですね、本当に!

余談でした。
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