バイバイ☆ダーリン 恋心編  番外編完結しました
『千津さんおはよう』

『あらあら、花音お嬢さん今朝はお早いんですね』

1限からの授業があると告げると、花音はテーブルについた。

毎朝千津の作ってくれる和朝食を楽しみにしている花音。

今朝はお粥のメニュー。

『千津さん今日も美味しい~』

『まあまあ花音お嬢さん、そうおっしゃって頂けると、作り甲斐がありますよ!』

千津は嬉しそうに言った。

そんな会話をしながら朝食を摂っていると、食堂の入口に欠伸をして眠そうな悠輝と、化粧なしでも美しい桜子が立っていた。

『わあ、桜子ちゃん夕べは泊まったのね!』

花音はニコニコ顔で朝の挨拶の後に言った。

『そうなの。おば様がお帰りになってから、一緒にワインをって誘ってくださって、飲み過ぎちゃったの』

桜子の隣には愛しそうに目線を向ける悠輝がいて

『本当に飲み過ぎだよ、桜子。夕べはグッスリだったもんな。今日も部活終わったら、ウチ来いよ!』

いつもラブラブな二人を羨ましいと思いながらも、学校へ遅れそうだったため、みんなへの挨拶もソコソコに、バッグを手に持った。

門を出ると、いつもは嵯峨野家の運転手が車で待っていてくれるのだが、何とそこには理人がいて、彼の所有する高級車の助手席のドアの横に立っていた。
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