バイバイ☆ダーリン 恋心編  番外編完結しました
それからまた1年、花音と昴はより一層仲睦まじくなり、部活にバイトにそして学業にと忙しい毎日を送っていた。

この二人にも、兄達カップル同様、就活など関係なく、特に昴は、悠輝の将来の右腕として嘱望されているので、何事に関しても手を抜かずに、一番を目指して日夜様々なことに励んでいる。

その甲斐あって………二人が卒業間近のそんな折も折、何と、花音の妊娠が発覚したのだ。

花音も昴も驚きはしたけれど、嵯峨野父母と悠輝に結婚させて欲しいと、深々と頭を下げた。

勿論父母は異論ないと言ってくれたが、恐怖のあまり悠輝の顔を見ることが出来ない昴は、どうしたものか思案中。

しかし、大方の予想に反して、満面の笑みを湛えて悠輝が言った。

『おめでとう!俺も伯父さんか…花音は身体を大事にしなさい。昴君は、社で色々学んでもらうからな。覚悟しておけよ!』
厳しい口調ではあるが、笑顔を見せて喜んでいるようだ。

実のところ、花音も桜子と同じように、役員秘書に就くことになっていたのだが、お目出度いことなら仕方がない。

まあ社長令嬢のことだし、何も問題なかろう。

その晩は、飲めや歌えやのドンチャン騒ぎで、国府宮家の家族と桜子を呼んで、朝までオールとなったのだった。
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