お見合いだけど、恋することからはじめよう

『福岡市の何区に住んでたの?』

『東区です。ほとんど博多区側ですけど』

『そうなんだ。おれは実家が早良区。糸島に近い方だよ』

そんな会話の合間に、大ジョッキのビールがみるみるうちに体内に入ってくるにつれて、お互い時折博多弁を交えての、ディープな地元ネタになっていった。

初めは『きゃあ、赤木さんの博多弁が聞けるなんて、超レア〜!』と騒いでいた女子陣も……

『おい、赤木。独り占めしてないで、おれたちにも水野さんとしゃべらせてくれよー』などと文句を言っていた男性陣も……

すっかり退()いてしまって、いつの間にか、だれもなーんにも言わなくなった。


……そして。

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