それでも私は君が好き
教室についてからは新しい教科書を配られたり席を決めたりなどバタバタした時間が続いた。


元々真面目に動く性格でもなかったから、
私と栞とかなとくんは職員室から勝手に鍵を取り、屋上に来ていた


「あの担任本当使えるよね~」


「A組の先生胸デカくて羨ましいわ」


くだらないことを話しながら
下校する生徒達を見下ろす。


「明日は入学式か」


ポツリとつぶやく私。


それを聞いたふたりは楽しみだと言って笑った


「お前達、何してるんだ」


後から聞こえた男の人の声。


「誰?あんた」


スーツを着ていたから多分先生だけど、見かけない顔だから聞いてみた。


「よく聞いてくれた!

明日から1年生の副担になる伊藤真人だ」


胸を張って大きな声でそういう彼。


「お前ら、上履きが緑ってことは2年だよな?

早く教室に戻れ」


「なっ?」と彼は笑った


「うざ、指図しないでくんね」


私はスマホを片手にそういう
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