Home * Love 〜始まりは、キス〜



ゆっくりと、湯船に入る。


「その人を愛してるっていうサインだよ?」


私は泡でハートの形を作って
そっと多実ちゃんの手の上にのせた。


「愛してるの、サイン?」

「そ。」


「鈴ちゃんも、愛してるのサインあるの?」

覗き込みながら言う多実ちゃん。


「ある…かな?」



「ん〜〜〜元気になぁれ!!鈴…元気、ないね?」

と、フーと私の方泡に息を吹き掛けた。


「元気あるよ?」


膨らむ、想い━━━

私もフーッと泡を飛ばした。







梅田さんの部屋の方向に。

大好きだよの想いを込めた。


「多実ちゃん、お風呂あがろうか?長風呂してたら
たろちゃん怒っちゃうもんね。」


「うん!」



< 123 / 323 >

この作品をシェア

pagetop