Home * Love 〜始まりは、キス〜




コルクタイルの床、
白い壁、木彫の柱。

いかにもイギリスの建物。そんな1DKの部屋に由夏は住んでいた。


「ソファーにでも座ってて…?
あ。紅茶でも出すわ…」


「……ああ。」

俺は2人掛けのクリーム色のソファーに座る。


色々な意味でドキドキしていた。



久しぶりに会った彼女はいつもと変わらない。

それよりか、いつもより素っ気ない感じがしたんだ。

来なかった方が良かっ…た…?

そんな事を思いながら、俯き
紅茶が来るのを待つのだけれど。




だけど、

5分経っても、10分経っても

物音がせず、

紅茶が出てくる様子がなくて。




「由夏?」



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