Home * Love 〜始まりは、キス〜



*****


「パパ…ママ…うわぁぁぁぁん」

「ゔ〜〜〜………」


両親がリビングに入った瞬間。

たろちゃんと多実ちゃんは、

今までの寂しさを表すように
声をあげて泣く。

そんな2人を両親は涙を滲ませながら
抱き締める。

「ごめんね………」と、
何度も言いながら。


梅田さんは遠慮がちに
リビングの隅で泣いている2人を
見つめていて。

この顔は、何かを決意したような
そんな顔だった………



「お父さん…お母さん…

どうして私達を
置いていったの………?

自分達だけで、勝手な事ばかり」



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