Home * Love 〜始まりは、キス〜



梅田さんがいた。

奥様4人と一緒に━━━…


「鈴子ちゃん!」

その大きな声にハッとする私。

奥様4人と梅田さんの視線は私に注がれる。



「…あ。まりなちゃんのお母さん!」


思わず、笑みが溢れる私。


「元気してた〜?」


「はいっ!まりなちゃんママもお元気そうで………」

「いつも、
たろう君がくれるお手紙に
まりなは喜んでるわ。
ありがとうね?」



「いえ、たろちゃんもまりなちゃんからのお手紙大切にしてました。」


「それは良かったわ。
それにしても、鈴子ちゃんがここで働いているとは…

最初、全然気付かなかったわ。
眼鏡とかしてるし」


まりなちゃんママの言葉に

サササーーーと


私の体は一気に血の気がひく。



だって………………

こんな姿…………


梅田さんに
見られたくなかったよ。




茶色いバンダナつけてるし…


眼鏡だしっ!


汗かいているし、
おそらく化粧はとてれていると思うし。


あ、悪夢だ!


「…………鈴?」




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