Home * Love 〜始まりは、キス〜





「センセ!こっちだよ!」

玄関を出ると、多実が手招きをして俺を呼ぶ。

「ああ………」



「早く、早くっ………」

ガチャ………

部屋のドアを開ける多実。


「お邪魔します………」


部屋の中に入り、

多実を追いかけるように
小走りで、ベランダへ急ぐ。


ソファーで寝ている鈴を
横目で、見ながら。



***


何とかバスタオルを取り込み、部屋に入る。

その瞬間。

ザザザーーーと一気に雨が強くなった。

窓に、打ち付ける、雨。


「ギリギリセーフだったな。………起きないの?」

そう言って、鈴を指差す俺。


2人はコクリと頷く。


「しょーがないなぁ………」

部屋を見渡す。

乾いた洗濯物が何日分もたまっている。

散らかった部屋。


だけど、床とキッチン周りだけは綺麗だった。


忙しいのか…………


「鈴の事、怒んないで?」




< 85 / 323 >

この作品をシェア

pagetop