あなたの為なら…
幸せの意味
この前、拓也が作ったオムライスが好きになった。
オムライスの美味しさに気づく私をニコニコしながら見ていた。
「今日もオムライス食いてぇ。」
「了解。自分から飯食いたいって言ったの初めてだね笑」
この美味しさを知らなかった今までの自分を責めたい!!
でも作ってもらっても、半分以下しか食えねぇ。
「ごめん。」
「何言ってんだよ。これでも他のより食った方じゃん。えらいえらい。」
頭を撫でられる。
これが癖なんだか知らないけど、1日1回はやってくる。
心の中で嬉しく思う私。
エロいな笑
「お前にとって幸せ何?」
「はぁ?何いきなり笑」
私にとっての幸せ…
「拓也が作るオムライス食うこと。」
「いやいや笑笑!嬉しいけど、他はないの?」
なんだろう…
喧嘩かな?笑
「喧嘩。」
「じゃあ俺と喧嘩するか?」
「やだ。」
拓也は傷つけたくない。
喧嘩もしたくない。
普通に過ごしたい。
「年上だからやんないの?」
「違うって言ってんだろーが。」
私がキレ気味で言うと大笑いする拓也。
タバコを取り出して火をつける。
「あぁー!タバコ吸ってる!」
「だからなんだよ。」
たしかに本数は減らしたものの、辞められはしない。
「喧嘩売ってくる。」
「暗くなる前に帰ってこいよ!」
「うるせーな。わかってるよ。」
乱暴にドアを閉める。
ものすごくイラつく。
その後は男達にけんか売って、気づいたら夕方。
そろそろ帰っか。
家に戻る。
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